近江商人の商道は今も生きている

 「近江商人の三方よし」の考え 

 近江商人の「三方よし」の考えは「売り手よし、買い手よし、世間よし」の3つが重なると商売繁盛するという考え 

 です。 

 その原典は江戸時代中期の近江商人である中村治兵衛が孫に残した書置にあるとされ、そこには、「たとへ他国へ 

 商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よ   

 き様にと思い」とあり、自分の事よりもお客の事を考え、みんなの事を大切にして商売をすべき、という風に書か 

 れています。 

 自分だけが儲ければよいという考えでは商売は長続きしない 。現在の大手商社などにも「三方よし」の考えが受け  

 継がれるています。

 

 以下にの企業などはその考えが今も生きていると考えます。(一部企業は社名が変わったりしていますがご了解く 

 ださい)高島屋 、大丸 、西武グループ 、西武百貨店 、伊藤忠商事 、丸紅 、トーメン 、ニチメン 、ヤンマー 、 

 日清紡 、東洋紡 、東レ、日本生命 、ワコール、西川産業、武田薬品 など、またトヨタ自動車の先祖にも近江商人 

 からの出がいたそうです。

世界の長寿企業の半分以上が日本

 

かって某銀行が2008年調査した世界での200年以上続いた長寿企業は下図のグラフです。

このように日本の企業風土は昔から相手のことも考えた理念を持った企業は永続性があると考えられます。